高槻市のトイレ水漏れno

それのみか、——結婚式には我から無理やりでましてね、婚礼の冠を捧げもつ役を引き受けたものです。さて新郎新婦がその冠の下をくぐって式場へ来着しますとね、奴は祝辞と接吻をやりにごるべんこのそばへ寄りましてね、それがどうかというと県知事をはじめお歴々の居並ぶ前でですな、我もちゃんと燕尾服を着こんで髪を捲き縮らせた姿でですな——やにわにぐさりとばかり新郎のどてっ腹へ小刀を突きたてた——ごるべんこはひとたまりもなくどうと倒れるって騷ぎなんですよ!それが、わざわざ新郎の介添役を買ってでたうえでのトイレなんだから、いやなんともはや破廉恥きわまることですて!ところがまだそれだけじゃないんです!ここが大事なとこですがね、ぐさりとやってしまうと、今度はいきなりそこらじゅう駈けずりまわってね、『ああとんだことをしちまった!ああ俺は大変なことをしちまった!』ってね、おいおい泣きだして歯の根も合わん始末なんですよ。おまけに誰かれの見境いもなく、顧客たちの頚っ玉へまでしがみついてね、『ああ、大変だ!ああ、とんだことをしちまった!』——へ、へへ!まったく笑っちまいましたね。ここに哀れをとどめたのはごるべんこですが、これは間もなくもとのからだになりましたよ。」「なんだってそんなトイレをなさるのか、私には合点がゆきませんな」と斉藤は嶮しく眉をひそめた。「いやつまり、その小刀でぐさりとやったところをお聴かせしたいと思いましてね」と中村はくすくすつまりだした。